
今回、センゴール(ナイトマーケット)について書いてみます。
センゴールはバリ人にとって欠かせない庶民のダイニング。昼間のパサール(市場)が閉店すると、夜市が始まります。
なのでほぼ各街のいたるところにあります。
ツーリストとしては、クタ、ギャニャール、サヌール、デンパサールあたりが知られていますが、規模的に一番大きいパサールクレネンにて写真を撮ってまいりました。
ここは、昼間はベモという乗合小型バスのターミナルがあり、パサール内は日用品が売られ、終日活気だっています。
夕方ベモが終わり、露店や屋台が開店準備をはじめます。食べ物屋台は大体19:30-21:00頃が込んでいます。
ナシゴレン、チャプチャイ(野菜炒め)などのメニューを置いている屋台もありますが、バビグリン(豚の丸焼き)屋台が半数以上を占めているのが特徴です。
インドネシア語でバビグリンとは、豚の丸焼きという意味。椰子の油とスパイスを何度も塗り込み、豚を何時間もかけて回しながら焼きます。
皮が飴色に、パリっとして、中は肉汁でジューシーになります。
本来バリでは祝い事やお祭りの時などにバビグリンを用意しますが、日常的にはこういった屋台やワルンでも食します。


店先にはバビグリンをディスプレイ。少しグロテスクです。 バビグリンを注文すると、1皿に豚のサテ、腸詰、腸を揚げたもの、乾燥させたものラワール(肉、ココナツの実などを細かく刻んでスパイスとあえた物)などがご飯と一緒に盛り付けられ、あらゆる豚を使った料理が楽しめます。 またナンカ(ジャックフルーツ)、ジャガイモ入りのスープも一緒についてくるとこが多いようです。
個人的にデンパサール在住なので、夜バビグリンが食べたくなった時など訪れるのですが、込み合う時間帯に行くと、”ギターの弾き語りに周る兄ちゃん”がいるのでとても迷惑です(笑)食べているところを真近でこっちに向かってチップを渡すまで弾き語ります。ギター、ヴォーカルテクニックレベルも低く心地悪さこの上ないですので、潔くチップ1000ルピアを渡しましょう。 これもセンゴールの名物ですかね。

私はセンゴールで食事をしてお腹を壊したことはありませんが、正直衛生面が完全とはいえません。エスジュルッ、エステーなどの氷入りの飲み物も水道水を一度沸騰させた水から作った氷を使っています。普段食べ&飲み慣れていない観光客の方々が食事される場合は、疲れもなく体調を整えられた状態で試されますようご注意ください。
センゴールでは、食事目的の人が多いので、食べ物屋台がメインとなっていますが、その周りには色々な露店も集合しています。
(飲み物屋台)フレッシュジュースはミキサーにかけて出来上がり。フレッシュ!
下記写真以外にも、洋服、女性下着、サンダル、ラジカセ、コスメ商品、アクセサリーなどなんでもありの品揃えで、なぜかテレビのリモコンの品揃えが豊富な露店、タバコの葉っぱを量り売りしている露店など、見てみるだけでも面白く、意外と掘り出し物が見つかるかもしれません。
日本とは違ったバリの庶民の生活を感じられることかと思います。




(ジャムウ屋台)疲れた時に1杯ひっかけるようです。
(CD屋台)もちろん全てCDRにコピーしたものです(笑)一枚5000ルピア前後です。
(色々屋台)かばん、下着、革製品何でも一緒に売ってます。
(ステッカー屋台)バリでは結構見かけるステッカー商売。バイクに貼ったりします。
センゴール帰りのお家への手土産として、ピサンゴレン(バナナのフライ)、ナシジンゴを買って帰る人も多いようです。
ナシジンゴとは、お茶碗1杯分のご飯とおかずをバナナの葉っぱで包んだ、日本的にいえばおにぎりのようなものでしょうか。
夜中小腹が空いた時などに丁度いい量です。売り子によっておかずは多少違いますが、ミー、テンペ、鶏肉、ピーナツ等が入っています。ナシクニン(ご飯が黄色)もあります。
地元人向けですので結構辛く、食する時は飲み物、アクアが欠かせません。
以前、このナシジンゴ、何個食べれるか、一気に12個食べたと自慢していた友人(現地チャイニーズの女性)がいました(笑)
個人的にはすごくお腹がすいた夜で3-4個が限度です。




ピサンゴレンは一つ食べたらまたもうひとつ、と、おしゃべりしながらつい手が伸びてしまう癖になる食べ物です。 食事はしなくとも、まずは、センゴール観光の思い出としてピサンゴレンから試して見られては如何でしょうか。
第27話 2006/1/06